セレッソ大阪は9日、元日本代表MF乾貴士(34)と双方合意のもと、同日付で契約解除をしたことを発表した。5月末から途中退団で調整を進めていた。午後に森島寛晃社長(50)が取材対応する予定。

4月に規律違反を起こした乾は、クラブからの全処分が解けた5月16日以降も全体練習に合流せず、両者の関係は事実上、修復不可能な状態だった。5月末の時点で途中退団の方向で調整を進めていた。

乾とは来季も契約が残っていたが、クラブにとっては苦渋の決断をした。

乾はクラブを通じて「ファン・サポーターの皆さん、突然のニュースで驚かせて申し訳ありません。今日に至るまで色々なことを考えてきましたが、1度セレッソとの関係をリセットすることが、お互いにとっての良い選択という結論になりました。当初の自分の行動で、皆さんにご迷惑をおかけした点については反省してますし、関係する方々にも謝罪もさせていただきました。クラブからの処分の間にもさまざまな意見反応をいただく中で、なかなか練習に復帰できる状況が整わない日々が続いてしまいました。この期間いろいろなことを考えましたが、大好きなサッカーを続けていくために、今日の結論に至りました。ファン・サポーターの皆さん、これまでともに戦った選手・スタッフ、セレッソに関わる全ての人たちには感謝の思いでいっぱいです。僕はセレッソ大阪の選手ではなくなりますが、セレッソの選手としてこれまで全力でプレーしてきました。これからもセレッソ大阪を応援しています、これまでありがとうございました」とコメントした。

森島社長は「乾選手のチーム合流に向け、これまで話し合いを重ねてまいりましたが、このような結果となり残念に思います。今後の乾選手の活躍を心から願っております」などとし、サポーターへ謝罪した上でコメントした。