大谷翔平が待望の今季1号、2号を放った15日(日本時間16日)のレンジャーズ―エンゼルス戦で、エンゼルスのマドン監督が驚きの采配を見せた。
四回のレンジャーズの攻撃だった。2-3と逆転を許し、なおも一死満塁のピンチで、2番の左打者シーガーを打席に迎えると、マドン監督はなんと、敬遠四球を申告し、押し出しで相手に1点を与えた。
シーガーはドジャースに所属した昨季は打率3割6厘、16本塁打。2020年にはナ・リーグの優勝決定シリーズとワールドシリーズで最優秀選手賞(MVP)を獲得したスターだ。とはいえ、まだ試合は前半、そして後に続くのは、いずれもシーズン31本塁打を記録したことのある3番ガーバー、4番ガルシアの強打者だった。これまでも様々な策略を講じてきた、最優秀監督賞3度の名将マドン監督が打った奇策に球場はどよめきが広がった。右腕ウォーレンに対し、左のシーガーとの勝負を避け、右打者の3、4番との勝負を選んだ形だが、MLB公式サイトは「19年のキャリアで、型にはまらない指揮官として知られているマドン監督だが、この日の策は、極め付きだった」とした。
結局、ガーバーに犠飛を許し、ボークもあって、申告敬遠を含めて3点を与えたエンゼルス。ただ、次の回に大谷の2ランなどでエンゼルスは再逆転し、試合も9―6で勝利した。
MLB公式サイトによると、満塁での敬遠四球は1950年以降で3度目。過去2度は1998年のボンズ(ジャイアンツ)と2008年のハミルトン(レンジャーズ)でいずれも九回二死からだった。08年のハミルトンを敬遠したのはマドン監督率いるレイズで、元ヤクルトの岩村が所属していた。(デジタル編集部)
満塁なのに…まさかの申告敬遠、エンゼルス・マドン監督「極め付き」の奇策に球場どよめく - 読売新聞オンライン
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