【オリックス】中嶋聡監督、山岡泰輔を開幕カード限定リリーフ - スポーツ報知

　オリックス・中嶋聡監督（５２）が２４日、パ・リーグ連覇へ「第一手」を用意した。この日に公示された開幕１軍メンバーとして先発要員の山岡泰輔投手（２６）を登録。２５日からの西武３連戦（ベルーナ）限定で、リリーフ待機させる可能性が高くなった。

　午後４時から始まった開幕前日の全体練習。中嶋監督がまず、駒を動かした。守護神の平野佳を軸に、１９日の阪神戦（京セラＤ）で来日初登板したばかりの左腕・ビドルも間に合った救援陣。成長株の富山やＫ―鈴木らが不在で、強化策として視野に入れたのが山岡のリリーフ起用だった。

　昨年９月の右肘手術を経て、オープン戦中に先発調整が決定していた右腕。２５日の２軍戦で登板する当初の日程を変更し、２８人の登録メンバーに組み入れた。山本、宮城、山崎颯の順で先発予定の開幕カードに限り、ブルペンの一員に加えるもよう。次回は４月１日からの日本ハム３連戦（京セラＤ）で先発に備える見通しだ。

　開幕戦はリーグワーストの１０連敗中だ。１１年には引き分けており、１１年連続で白星がないのはプロ野球ワーストタイ。「負けたら１４３（試合）分の１と考えますし、勝ったら勢いのつく勝ち方だと思います。言い訳をしておきます…」と練習後には冗談を交え、平常心を強調した指揮官。１２年ぶり開幕星へ準備は整えた。

　２５年ぶりに優勝した昨季最終戦で２ランスクイズを成功させ、ＣＳ最終ステージでは小田のバスターで日本シリーズ進出を決めた。今年もすでに開幕投手・山本の中７日起用を構想するなど、長いシーズンを見据えたマジックの使い手。全知全能を注ぎ、頂点へ進む。（長田　亨）

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