東京マラソン財団は17日、10月17日に開催予定だった大会の中止を決めた。新型コロナウイルスのさらなる感染拡大防止のためで、大会中止は07年の開始以来初めて。次回大会は来年3月6日に開催予定。
同財団は17日、東京都内で理事会を開催。大会要項には「開催1カ月前以降に緊急事態宣言が発せられている場合は中止」と定めていた。
国内最大の市民マラソンの東京マラソンは昨年から2大会連続で、新型コロナの影響により大会の規模縮小や延期を余儀なくされてきた。昨年3月の前回大会は約3万8000人の一般ランナーの参加を取りやめ、200人程度のエリート選手に絞って実施。今回は当初、3月7日に開催予定だったが、同財団は昨年10月、一般ランナーも参加できるように約半年の延期を決めた。感染防止策として一般ランナーの参加数を例年より1万人以上少ない約2万5000人まで減らしたが、中止を決断せざるを得なかった。
東京マラソンは浅草や銀座など都内の観光名所を巡るコースで、市民ランナーに圧倒的な人気を誇る。例年30万人以上が応募し、抽選倍率は10倍を超える。多くのボランティアやスタッフらが参加し、沿道の観戦者数も100万人規模の大規模イベントのため、感染リスクを避けるのは難しかった。【小林悠太】
東京マラソン中止決定 感染拡大の防止で 07年大会開始以来で初 - 毎日新聞 - 毎日新聞
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