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Monday, August 2, 2021

男子100メートル決勝は大番狂わせ ヤコブスが9秒80で優勝 イタリア勢が初制覇 - スポニチアネックス Sponichi Annex

東京五輪第10日 陸上 男子100メートル決勝 ( 2021年8月1日    国立競技場 )

男子100メートルで優勝したイタリアのヤコブス(AP)
Photo By AP

 米国の最終選考会1位で今季世界最高の9秒77を記録していたトレイボン・ブロメル(26)が準決勝で落選するという混戦となった男子100メートルでは、イタリアのラモントマ

ルチェル・ヤコブス(26=188センチ、79キロ)が予選で9秒94、準決勝で9秒84と次々に欧州記録を更新。決勝でも後半にリードを奪って9秒80でフィニッシュした。米選考会3位のフレッド・カーリー(26)が9秒84で2位、カナダのアンドレ・ドグラス(26)は9秒89で2大会連続の3位となった。準決勝でアジア新記録の9秒83をマークしてトップタイムで決勝に進出していた中国の蘇炳添(31)は9秒98で6位に終わった。

 ヤコブスは米国テキサス州で生まれ、父親は米国人。その後、イタリア出身の母とともにイタリア北部のデゼンツァノ・デル・ガルダに移住した。陸上で最初に好成績を挙げたのは8メートル7をマークした走り幅跳び。しかし次第にスプリント種目でも頭角を現した。

 現在、パートナーとの間に2人の子どもがいて、その前に交際していた別の女性との間にも8歳の息子がいるスプリンター。今年の5月にイタリアでは15人目となる9秒台(9秒95)をマークして注目を集めていたが、東京では完ぺきなレースを3回まとめあげて誰もが予期しなかった世界の頂点に駆け上がった。

 陸上男子の100メートルで欧州勢が金メダルを獲得したのは、1992年バルセロナ大会のリンフォード・クリスティー(英国)以来。クリスティーは優勝候補の1人だったが、ヤコブスはほとんど世界の注目を集めないままに“奇跡の主役”となった。 

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