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Wednesday, August 4, 2021

韓国撃破の侍ジャパン 稲葉監督が「非常に大きかった」と絶賛した1つの四球 - Full-Count

8回2死一、二塁のチャンスで四球を選んで繋いだ甲斐拓也

■日本 5ー2 韓国(4日・準決勝・横浜)

 野球日本代表「侍ジャパン」は4日、横浜スタジアムで韓国代表と東京五輪の準決勝を戦い、5-2で勝利して銀メダル以上を確定させた。同点で迎えた8回2死満塁で山田哲人内野手(ヤクルト)が走者一掃の適時二塁打。試合後、テレビインタビューで稲葉篤紀監督は「拓也の四球が非常に大きかった」と、決勝打に繋がった甲斐拓也捕手(ソフトバンク)の四球をポイントに挙げた。

 侍ジャパンは5回までに2点を先行するも、6回に追いつかれ、同点のまま試合は終盤へ。7回、8回の2イニングを伊藤大海投手(日本ハム)が無失点に封じる好リリーフを見せると、8回裏の攻撃で決勝点を奪った。

 1死から柳田悠岐外野手(ソフトバンク)が左前安打を放って出塁。近藤健介外野手(日本ハム)は一ゴロに倒れたが、相手バッテリーのミスで2死二塁に。ここで、村上宗隆内野手(ヤクルト)は申告敬遠で歩かされ、打席には甲斐が入った。

 一打勝ち越しの場面で甲斐は大きな四球を選んだ。初球、2球目とインコースを厳しく攻められて2ボール。3球目の外角のボールも外れて3ボールとなった。4球目の真ん中低めには手を出さずに3ボール1ストライク。5球目は外角高めの際どいボールだったが、これをしっかり見極めて、次打者の山田に繋げた。

 2死満塁とチャンスが広がり山田が打席へ。「1球目から打つというのはネクストバッターズサークルから決めていました。真っ直ぐを仕留めるつもりでいきました」。試合後のテレビインタビューでこう振り返ったように、狙い通りに初球、甘く入ったストレートを弾き返した。2打球は左翼フェンスを直撃する走者一掃の適時二塁打に。2019年のプレミア12でも韓国を撃破する逆転3ランを放っていた山田が、またもこの試合を決めた。

 稲葉監督は「見極めもできているし、拓也の四球が非常に大きかったと思います。打ちたいところを我慢して四球を選んで次に繋げてくれた。みんなの繋ぎがいい方向に行ったと思います」と絶賛。9回は守護神の栗林良吏投手(広島)が締めて、韓国を撃破。グループリーグから4連勝で、1984年のロサンゼルス五輪以来、37年ぶりの金メダルへ王手をかけた。

(Full-Count編集部)

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