田中は川崎Fの下部組織から2017年にトップチームへ昇格。翌2018年9月にJ1リーグデビューを果たすと、そこから徐々に頭角を現し、2019年シーズンにはベストヤングプレーヤー賞を受賞した。2020年シーズンはシーズンを通して出場を続け、チームのJ1制覇に大きく貢献。自身初のJリーグベストイレブンに選出された。
また、A代表を含む各年代の日本代表にも名を連ね、7月に開幕する東京オリンピックのU-24日本代表メンバーにも選ばれている。
今季はここまでJ1リーグ戦20試合に出場し、1得点を記録。ACL参加のためにウズベキスタンへ移動した川崎Fは今月20日、海外クラブからのオファーを受けた田中が移籍を前提に交渉と調整を進めるため、チームを離脱したことを発表していた。
田中はデュッセルドルフのクラブ公式サイトを通じ、「個人的に、この大きな一歩を踏み出すことにとてもワクワクしています。ユース時代から所属していたクラブを離れるのは簡単ではありませんでしたが、フォルトゥナでの自分の役割をとても楽しみにしています。チームメイトに会うのが待ち遠しいです」とコメントしている。
スポーツディレクターのウーベ・クライン氏は「田中碧は、そのクオリティーによって我々の中盤に良い影響を与えてくれる選手だ。才能にあふれ、多才で、若い年齢にもかかわらず、多くの経験を積んでいる。日本のベストチームの一員であるのには理由がある」と期待を寄せ、「碧をフォルトゥナに誘う際には競争相手もいたので、彼を説得できたことを嬉しく思う」と、“争奪戦”を制しての獲得だったことも明かした。
デュッセルドルフは1895年に創設され、2020-21シーズンはブンデスリーガ2部で5位。東京都出身でU-21ドイツ代表に選出された経験を持つMFアペルカンプ真大が所属している。
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