2試合連続で代打待機となったエンゼルス大谷翔平投手(26)に、日本人初の「スプラッシュヒット」への期待がかかる。

オラクルパークの名物といえば、右翼後方のサンフランシスコ湾に場外本塁打を直接たたき込む「スプラッシュヒット」。この日も多くのファンがカヤックに乗って“その時”を待ちわびていた。

かつて所属したバリー・ボンズ氏は8年間で計35本を放った。日本人では過去、福留孝介外野手(当時カブス)、青木宣親外野手(当時ジャイアンツ)があと1歩で「偉業」を逃している。

◆10年8月10日(同11日) カブス福留が1回1死一塁から、右翼後方の場外へ10号2ランを放った。打球は水しぶきを上げてサンフランシスコ湾に飛び込んだが、直前に外野スタンド上部でなびく旗に当たって落下したため、公式には「スプラッシュヒット」には認められなかった。

◆15年8月26日(同27日) ジャイアンツ青木が、2点を先制された直後の1回に先頭打者本塁打を放った。右翼場外へ向かって飛距離十分だったが、外野スタンド後方の柱に直撃し、無情にもボールがはね返ってきた。

◆15年8月27日(同28日) 先頭打者本塁打の翌日、ジャイアンツ青木が再び右翼場外へ向かって大飛球を放った。直接サンフランシスコ湾に飛び込む文句なしの「スプラッシュヒット」と思いきや、打球は右翼ポールのわずかに外側を通過し、ファウルの判定となった。