AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は7日、東地区グループリーグの第4節を行った。I組では川崎フロンターレがパトゥム・ユナイテッド(タイ)と対戦し、4-2で勝利。MF脇坂泰斗が2度のPKを決めて2度リードするが、古巣戦となったMFチャナティップの2ゴールで追いつかれる。2-2で後半に折り返すと、後半23分にMF山村和也がセットプレーからゴール。試合終了間際にはFW宮代大聖がダメ押しの4点目を沈めた。
ここまでグループリーグ3試合全勝で進む川崎Fは、前節に敵地で4-2と勝利を収めたパトゥム・Uと再戦に臨む。10月29日のJ1第31節・柏レイソル戦で長期離脱から復帰したDFジェジエウが引き続きスタメン入り。4-3-3の布陣でGKはチョン・ソンリョン、4バックは左からDF登里享平、山村、ジェジエウ、DF山根視来。アンカーはMF橘田健人、左インサイドハーフはMF瀬古樹、右インサイドハーフは脇坂。前線3枚は左からFWマルシーニョ、FWレアンドロ・ダミアン、FW家長昭博となった。[両スタメン&布陣]
パトゥム・Uは前節に続き、今夏まで川崎フロンターレに所属していたチャナティップが先発入り。川崎Fは序盤から攻め立てると、前半15分にマルシーニョがPA左にドリブルで進入する。相手のファウルを受け、PKを獲得した。キッカーは脇坂が務め、ゴール左隅に決め切り、先制ゴールとした。
失点したパトゥム・Uは追いかけるべく攻勢を強める。前半20分にはMFフレディ・アルバレスが左足を振り抜き、無回転シュートを放つも、ソンリョンにセーブされる。徐々にゴールに迫ると、同33分に待望の同点ゴール。ソンリョンのパスミスをカットしたチャナティップが冷静に右足シュートをゴールに突き刺した。川崎F時代には等々力陸上競技場で得点を決めることができなかったが、対戦相手という形で初ゴールを挙げた。
追いつかれた川崎Fだが、あわてることなく攻撃を進める。前半38分にはマルシーニョが左サイドからPA中央に鋭いパス。ダミアンがゴール方向に突き進むと、相手に倒されてPKを獲得する。キッカーは再び脇坂。今度はゴール左に低めの弾道で蹴ると、相手GKに触られるが、そのままゴールネットを揺らした。
しかしその直後にすかさずパトゥム・Uが反撃を仕掛ける。前半41分、敵陣近くでボールを奪い、パスを受けたチャナティップがPA手前から右足を振り抜く。ジェジエウに当たって軌道が変わったボールはゴールに吸い込まれ、2-2と再び試合を振り出しに戻した。
前半を2-2で折り返すと、ハーフタイムでは両チームともに交代はなく、後半に折り返した。
後半10分に試合が動く。瀬古が中盤でF・アルバレスに足を踏みつけられて倒された。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックを経て、アブドゥルラフマン・アルジャッシム主審がモニターで確認。その後、F・アルバレスにレッドカードを出した。
数的優位に立った川崎Fは、後半14分にダミアンがPA右からチップキックでゴールを狙うが、相手のスーパークリアに阻まれる。しかしその直後にも決定機が到来。同15分、山根がPA右のポケットにパスを出し、反応した家長が深い位置からクロス。ファーサイドのマルシーニョがヘディングシュートを叩き込んだ。だが、これも家長のオフサイドが認められ、ノーゴールとなった。
数的不利のパトゥム・Uだが、4-4-1の布陣に変えながら川崎Fのゴールを脅かす。一方、川崎Fもチャンスを創出。後半21分、瀬古が左サイドからクロスを上げ、ファーサイドのダミアンが落とす。家長がPA右のゴール前で決定機を迎えるが、シュートは決め切れなかった。
川崎Fは後半22分に勝ち越しゴールを挙げる。脇坂が左CKを右足で蹴ると、ファーサイドに詰めた山村が高い打点から頭で合わせる。ゴールに流し込み、3-2でリードを奪った。
後半30分、川崎Fは2枚替え。家長とダミアンを下げ、宮代とFWバフェティンビ・ゴミスを投入する。同38分にはマルシーニョと瀬古に代えて、FW小林悠とMFジョアン・シミッチが入った。
数的優位を生かしつつ、川崎Fは終了間際に宮代がダメを押し、4-2で試合を締め切る。日本勢唯一のグループリーグ開幕4連勝でグループI首位をキープした。
(取材・文 石川祐介)
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