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コロナ下で甲子園大会が中止となった20年夏に当時高校3年生だった球児による交流大会「あの夏を取り戻せプロジェクト」が29日、阪神甲子園球場で行われた。
当時の独自大会優勝校など45校42チームが集結。午前は、甲子園での試合が組まれていない38チームが甲子園で各5分間、シートノックに臨んだ。1組目の八重山(沖縄)OBチームが掛け声とともにグラウンドへ駆け出すと、場内からは大きな拍手が贈られた。神村学園(鹿児島)OBチームは、現在も野球部を指揮する小田大介監督がノック。選手たちも笑顔で聖地を満喫した。
同年春に中止となった選抜高校野球で選抜されながら出場が叶わなかった天理(奈良)、尽誠学園(香川)などのOB球児も登場した。
20年夏は新型コロナウィルスの感染拡大で甲子園大会が中止。各地方大会も中止となり、甲子園を目指すことすらかなわなかった。各都道府県では独自大会を開催した。
独自大会で優勝した帝京(東東京)も参加。この日は、当時野球部を指揮して21年夏限りで勇退した前田三夫前監督がノック。甲子園通算51勝を誇る名将が久々の縦じまユニホーム姿でノックバットを振った。また同じく独自大会を制した聖光学院(福島)は、現在も野球部を率いて春夏甲子園通算29勝を挙げている斎藤智也監督がノッカーを務めた。
城西(東東京)野球部でプレーし、今大会の発起人の武蔵大3年・大武優斗さんは5月に行われた記者会見で「当時球児だった高校3年生の悔しい思いを晴らせたら」と意気込みを語っていた。
実現に向けては、会場費などをまかなうためのクラウドファンディングを立ち上げて2700万円超が集まった。また、ANAとスカパーJSATが特別協力企業として協賛したほか、オープンハウスグループが「スペシャルナビゲーター」として資金面や大会実現に向けての全面バックアップした。
29日はシートノックのあと、本番さながらの入場行進と特別試合を予定。30日と12月1日は兵庫県内の5球場で交流試合を戦う。大会の様子は「スカパー!」で配信される。
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帝京・前田三夫前監督 聖地で久々ユニホーム姿 コロナで甲子園の夢絶たれた20年夏のナインにノック - スポニチアネックス Sponichi Annex
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