◆JERAセ・リーグ 広島4―2巨人(9日・マツダスタジアム)
巨人が広島に3連戦3連敗を喫し、5連敗で借金3となった。坂本勇人内野手(34)を今季初めて「2番・遊撃」で起用するなど、開幕から9試合目で8通り目となる打順で臨んだが、打線がつながらなかった。
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巨人は11、10、8。一方の広島は9、8、7。3試合のチームの安打数だ。全て巨人が上回っているのに、何で3タテを食らうの?
2回から8回まで安打が出ていても進塁打を打てず、二塁も踏めないのでは…。先発・玉村に対した26人の打者で、6球以上投げさせたのは岡本和が2度と、門脇、坂本、中田翔、吉川だけ。来た球を淡々と打っているだけに見えた。
ところで、私は赤星を入団した昨年から評価している。ストライクを取る制球力があるから大崩れしない。しかし、その長所が時には欠点になるんだな。
確かに制球力はいい。だが、それはプロの制球力ではない。この投手は勝負球がギリギリのコースに行くのが少ない。ストライクを取りにいく球が厳しいコースに決まっても、いざ勝負の時に“その辺”に行ってしまうのだ。
さらに、この試合のようにシュートがボールにしかならないと、打者に気持ちよく踏み込まれてしまう。3回、菊池に左前に拾われたのは低めのチェンジアップ、野間にヒットエンドランを決められたのも、秋山に打たれた適時打も、低めに来たフォークを簡単に運ばれた。まとまっていて使い勝手がいい投手なのに、今のような投球をしていると頭打ちになるぞ。ストライクとボールを投げ分ける意識がないと苦しいよ。
もうひと押しができない攻撃をしている打者も同様。選手個々が場面、自らの立ち位置、役割を把握していないように感じる。シーズンは開幕したばかり。巨人は力があるチームだから、浮足立つことは何もない。投手は「ここへ投げる」、打者は「この球をここへ打つ」という意識を持てば、必ず浮上できる。(スポーツ報知評論家・堀内恒夫)
「投手も打者も意識持て」堀内恒夫さんが巨人ナインにゲキ - スポーツ報知
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