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Monday, December 26, 2022

巨人退団の井納翔一、現役引退 36歳プロ10年、DeNAから20年オフFA巨人入り…通算180戦登板51勝の〝宇宙人〟 - サンスポ

井納はDeNAと巨人で通算51勝。現役引退を決断した

今季限りで巨人を退団した井納翔一投手(36)が現役を引退することが26日、明らかになった。周囲には意向を伝えており、27日に横浜市内で開催されるトークショーでファンに報告する見込み。DeNAと巨人で通算180試合に登板し、50勝61敗、防御率3・98。〝宇宙人〟と称されたユニークな人柄で親しまれた右腕が静かにユニホームを脱ぐ。

年の暮れを前に、井納が区切りをつけた。「1年でも長く現役を続けたい」と可能性を模索していたが、プロ10年間のキャリアに終止符を打った。

井納翔一の年度別登板成績

10月7日に巨人から自由契約を言い渡され、11月8日には12球団合同トライアウトに参加。最速147キロを計測した36歳は「この年齢になっても、不思議なぐらい痛いところがない。今季は僕の中ですごくいい状態で投げられていた」と語っていたが、待望のオファーは届かなかった。

木更津総合高―上武大―NTT東日本を経て2013年にドラフト3位でDeNA入団。1年目から先発として活躍し、14年には11勝(9敗)、リーグ最多の3完投をマークし、16年には開幕投手も務めた。18年には抑えを経験するなど万能ぶりでベイスターズを支えた。

DeNA時代の井納翔一

20年オフにフリーエージェント(FA)権を行使して移籍した巨人では2年間で1勝にとどまったが、通算180試合に登板、51勝61敗1セーブの実績を積み上げた。

ユニークで、つかみどころがない性格からファンやチームメートに「宇宙人」と呼ばれた。DeNA初代監督の中畑清氏には「会話が成り立たない」とぼやかれ、契約更改後の会見で、代車の高級外国車で3週間で約4000キロも走った逸話を披露したこともある。巨人でも不意に投げるフォークボールが「宇宙人フォーク」と呼ばれ、宇宙人グッズは人気を博した。

27日は横浜市内でトークショーが予定されており、自らの言葉で、ファンに報告する見通しだ。

■井納 翔一(いのう・しょういち) 1986(昭和61)年5月1日生まれ、36歳。東京都出身。千葉・木更津総合高から上武大、NTT東日本を経て2013年ドラフト3位でDeNA入団。1年目から開幕ローテーション入りし、5勝をマーク。14年に自己最多の11勝。16年には開幕投手を務めた。20年オフにFAで巨人に移籍。188センチ、94キロ。右投げ右打ち。既婚。

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