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Monday, August 15, 2022

西武・内海、今季限りで引退 40歳元巨人エース左腕、移籍後は兼任コーチとして若手育成尽力 - スポニチアネックス Sponichi Annex

西武・内海
Photo By スポニチ

 西武・内海哲也投手(40)が今季限りで現役を引退することが15日、分かった。すでに球団側にも伝え、了承された。16日にも正式発表される。古巣の巨人ではエースを務め11、12年に最多勝を獲得するなど、通算135勝を挙げている左腕。西武では移籍4年目の今季から兼任コーチを務めるなど、若手の見本となっていたベテランが、19年の現役生活にピリオドを打つ。

 現役投手5位の通算135勝を誇る左腕が、ユニホームを脱ぐ。まだできる、という周囲の声もある中、決断の背景には2つの「節目」がある。一つは今季達成した史上92人目の通算2000投球回。もう一つは年齢的な区切りだ。

 記録を達成した5月7日の日本ハム戦後には「肩の荷が下りた。このまま終わっちゃうんじゃないかなっていう時期もあった」と喜び、4月29日に迎えた40歳には「精神的にズシッときた。今までにない感情。体の変化も日々感じることがある」と語っていた。

 意志の強い男だった。敦賀気比3年の00年ドラフト。オリックス1位指名を受けたが拒んだ。祖父の五十雄さんが巨人の元外野手。幼少時から母・広子さんに聞かされていた祖父と同じ、巨人入団を夢見た。「僕が決めたことには何も言わないと言っている」と家族に頼らず決断した18歳は、社会人の東京ガスに進んだ。

 03年自由獲得枠で念願の巨人入り。3年目の06年に初の2桁12勝を挙げ、11、12年に2年連続最多勝を獲得するなど左腕エースの地位を築いた。選手会長だった12年は日本シリーズ第1、5戦で2勝しMVPを獲得。09年WBCでは原監督の下で世界一に貢献した。

 18年オフ、西武にFAの人的補償で移籍後は、懸命にもがく姿があった。19年はプロ16年目で初めて登板なし。10月に左前腕も手術した。プロ初の単独自主トレで臨んだ20年。9月2日のロッテ戦で743日ぶり、移籍後初白星を挙げたが「引退」の2文字と何度も向き合った。

 12日、故障者に代わり本格的には経験がない中継ぎで1軍昇格。「背伸びしても仕方ない。泥くさくてもいい。ゼロで帰ってこられるようしっかり投げこみたい」という言葉は、地道に実績を積み上げてきた内海の野球人生そのものだった。40歳が、時には日の出前に2軍施設に到着し、誰よりも早くトレーニング。巨人時代から変わらない、ひた向きに野球に向かう姿勢が、19年間で4年連続を含む計7度の2桁勝利の礎だった。

 その姿勢で若手の手本となり、今季からコーチも兼任。引退後は指導者の道を歩むとみられる。巨人でも西武でも、精神的支柱だった左腕。「緊張はするがやみつきになる。最高の舞台」と語るマウンドに別れを告げる。

 ◆内海 哲也(うつみ・てつや)1982年(昭57)4月29日生まれ、京都府出身の40歳。敦賀気比から東京ガスを経て、03年ドラフト自由枠で巨人入団。11、12年に2年連続最多勝。18年に炭谷(現楽天)のFA移籍に伴う人的補償で西武に移籍。19年10月には左前腕の筋腱修復手術を受けた。20年9月2日のロッテ戦で移籍後初勝利。今季から兼任コーチを務めた。通算成績は332試合で135勝104敗、防御率3.24。1メートル86、92キロ。左投げ左打ち。

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