長友は前日4日に行われたミニコートでの紅白戦で、主力組の右サイドバックでプレー。日本代表ではこれまで左サイドバックで実績を築いてきたが、今季FC東京で出番を重ねてきた新たな本職での出場が見込まれている。
「レギュラー争いという部分でも、W杯メンバーに入っていく部分でもギリギリの戦い。首の皮一枚つながっているくらいの状況だと思っている。右SBで出るかわからないけど、左も右もできて、ウイングバックもできるというのはW杯でメンバー入りするために非常に大事な要素。右で出場すれば、今まで皆さんも左SBの長友という印象があると思うけど、右もできるぞと。新しい長友を見せられるように頑張りたい」
ブラジルも4日の公開練習でミニゲームを実施。長友とマッチアップが予想される左ウイングにはFWビニシウス・ジュニオールが入っていた。ビニシウスは今季のラ・リーガで35試合17得点13アシスト、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)でも13試合4得点7アシストを記録し、R・マドリーに2冠をもたらした21歳。長友は対戦を心待ちにしている。
「世界でもアタッカーとしてはムバッペ(パリSG)かビニシウスか。バロンドールを取ってもおかしくないプレイヤーだと思う。その選手と対峙できるのは僕自身、相手が強くなるほど、モチベーション高く燃えてくるので楽しみ。ただ、その選手を止められないと難しくなる危機感もあるのは事実」
長友はかつてFWサミュエル・エトー、FWアリエン・ロッベンら世界的ウインガーを封じ、“エースキラー”の異名も誇った。「まずは寄せて前を向かせない守備をしたい。ただ、いい形で持たれた時はうまくスペースを潰しながら、いつ勝負するのか、フォローを待ちながらどこでボールを奪うのかが大事」。そう強調しつつ「世界トップの選手と対戦してきた肌感覚は残っている。その経験を活かして戦いたい」と力を込めた。
そうした世界的プレーヤーとのマッチアップは、W杯への生き残りに全てをかける長友自身にとっても大きな意味を持つ。
「世界的選手とやれるという震え上がるような興奮を覚えている。アドレナリンマックスで試合に臨んでいた。長友佑都という選手は強い選手とやってこそ本領を発揮してきたと自信を持っている。バロンドールを取ってもおかしくない、ノリにノッている選手なのでどれだけできるか。それでいまの自分の位置を試せる」
そう力説した長友は「そこで全くできないようならスペイン、ドイツと当たるので厳しくなるという危機感がある。生きるか死ぬかの戦い。W杯メンバー入りの争いも含めて生きるか死ぬかだと感じている」と危機感を吐露。ブラジル戦に向けて「自分にとってシビれる展開だと思う。数々の逆境を乗り越えてきたし、それこそ自分の強さが発揮できる。面白いことになるんじゃないか。争いを楽しみたい」と闘志をたぎらせた。
(取材・文 竹内達也)
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ブラジル戦のマッチアップに燃える右SB長友佑都「世界でもムバッペかビニシウスか」 | ゲキサカ - ゲキサカ
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