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Wednesday, March 16, 2022

【記者の目】本気度で鈴木誠也を〝落とした〟カブス 本命パドレスはぜいたく税など予算面がネックに… - サンケイスポーツ

カブスのロス監督は14日(日本時間15日)にロサンゼルスへ駆けつけ、鈴木誠らと夕食をともにした(AP)

カブスの熱意が鈴木誠也外野手(27)を突き動かした。パドレス入りが本命とされていたなか、カブスが14日(日本時間15日)の面会で〝逆転〟。サンケイスポーツの大リーグ担当・山田結軌記者が基本合意に達するまでの裏側を探った。

パドレス本命、カブス対抗-。昨年12月2日(日本時間3日)のロックアウト突入時点では8球団がオンラインでプレゼンテーションを済ませていた。各球団の熱意、起用方法、本拠地の治安面など鈴木誠は99日間に及んだロックアウト期間で熟考を重ねた。今月12日(同13日)、サンディエゴを訪れ、パドレスの本拠地ペトコ・パークで練習を行った鈴木誠は確かにパドレスとサンディエゴの街に大きな魅力を感じ、気持ちは傾いていた。

鈴木誠也の年度別打撃成績

その翌日、13日(同14日)に昨季ナ・リーグ中地区4位のカブスがロサンゼルスでの面会を希望。そして14日(同15日)、鈴木誠は代理人のウルフ氏らとカブスのロス監督、ホイヤー球団社長らと夕食をともにした。メジャーはキャンプの全体練習初日。多忙なキャンプ初日にわざわざ駆け付け、獲得への情熱を示したことが鈴木誠の心を動かした。条件面でも予想を上回る金額と契約年数を提示し、情熱と条件両面で、本気度を示した。

パドレスはブレーブスからフリーエージェントになっている一塁手、フリーマンの獲得も検討中と米メディアで報じられている。さらに年俸総額が課徴金(ぜいたく税)の対象にならないように予算を組む必要があった。そのため平均年俸や契約年数など条件面でカブスより劣った。さらにペトコ・パークでの練習を視察したプレラーGMら球団幹部から〝どうしてもウチにきてくれ〟という情熱が受け取れなかったようだ、との情報もある。

補強の優先順位でカブスは鈴木誠がトップであり、パドレスはそうではなかった。その差が僅差の争奪戦で勝敗を分けたのではないだろうか。(大リーグ担当・山田結軌)

■シカゴ・カブス 1876年のナ・リーグ創設時から参加し、1903年から現名称。07年からワールドシリーズ2連覇。2016年にナ・リーグ中地区優勝を果たし、108年ぶりの世界一に輝いた。81年のシーズン途中までチューインガムで有名なリグリー一族がオーナーを務め、本拠地のリグリー・フィールドにその名が残る。日本選手は過去に福留孝介、藤川球児、和田毅、川崎宗則、上原浩治、ダルビッシュ有が在籍した。リーグ優勝17度、世界一3度。デービッド・ロス監督。オーナーはトム・リケッツ氏。

■鈴木誠也(すずき・せいや) 1994(平成6)年8月18日生まれ、27歳。東京都出身。二松学舎大付高から2013年ドラフト2位で広島入団。16年に29本塁打を放つなどブレークし、25年ぶりのリーグ優勝に貢献。18年までリーグ3連覇を果たした。19年と21年には首位打者と最高出塁率を獲得。ベストナイン6度、ゴールデングラブ賞5度。17年WBC、19年プレミア12、21年東京五輪日本代表。181センチ、98キロ。右投げ右打ち。既婚。昨季年俸3億1000万円。

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