北京オリンピックに初出場する日体大桜華高(東京)2年の川村あんり(17)は、フリースタイルスキー女子モーグルの新時代を引っ張る存在だ。10代から世界の大会で活躍する姿が重なることから、「上村愛子2世」と呼ばれる。「自分の全てを出した滑りで、金メダルを取りたい」と意気込む。
注目を浴びた15歳
「この15歳に盛大な拍手を。新しいスターが誕生した」
2019年12月のフィンランド。当時中学3年の川村は初めてワールドカップ(W杯)に臨んだ。結果は堂々の2位。場内アナウンスも新星をたたえ、一躍注目を浴びた。
東京都東久留米市出身。スキー愛好家の祖父母の影響で、3歳の時にスキーを始め、4歳からモーグルに打ち込んだ。新潟県湯沢町の大会に初出場し、ジャンプ台は飛ばなかったが、雪上に造られたコブ斜面を転倒せずに滑り終えた。その姿は、見学したスキーヤーの目を引いていたという。
冬の間は湯沢町に滞在し、モーグルの練習に費やした。当時のコーチ、楢崎直樹さん(47)は平日に約2時間、マンツーマンで滑り方の基礎を指導した。楢崎さんは「誰よりも練習の時間があり、成長につながった」と振り返る。楢崎さんの持つターンやエア(空中技)の技術は、小学3年の時には全て教え終えたという。
この時期の経験が揺るぎない自信につながった。「天才」との見方もあるが、川村は否定する。…
北京の主役:「上村愛子の再来」が切り開くモーグル新時代 川村あんりの歩み - 毎日新聞 - 毎日新聞
Read More
No comments:
Post a Comment