昨年の全米女子オープン覇者、笹生優花(20=ICTSI)が、米ツアー参戦後初の予選落ちピンチに見舞われた。今季開幕戦のヒルトングランドバケーションズ・チャンピオンズから前週のゲインブリッジLPGAまで、2試合8ラウンドすべてでトップ10以内の順位をキープ。開幕戦6位、前週は優勝争いもして3位と今週はツアー2勝目の期待も高まった。しかし、この日は出だしの10番で70センチのパーパットを外しボギースタート。14番でも1メートルのパーパットを外しボギー。15番パー4では第2打がグリーン左バンカーにつかまり、第3打がピンを8メートルオーバーしボギー。

ショット、パットともかみ合わず迎えた16番パー4で大きなトラブルが待っていた。ティーショットが左からの横風で流され、フェアウエー右のパナルティーエリアに捕まった。そこからの第3打が再び風に流されグリーン右のペナルティーエリアへ。動揺したのか、第5打がグリーンに乗らず、第6打はピンを3メートルオーバー。返しのパットも入らず、8をたたいてしまった。

7オーバー43で折り返した後半は2つのバーディーを奪ったが、5オーバー、77で115位に沈んだ。これで開幕戦から続けてきたトップ10以内連続ラウンドは8でストップ。第2日に13試合連続予選通過をかけて臨むことになった。プレー終了後笹生は「見たとおりだと思います」と言葉少なめ。前半で悩まされた強風には「横風だったらそんなにクラブ選択は変わらない、どれぐらい(風に)流されるかの計算だけだんたんじゃないかなと思います」と話した。それでも、後半は得意のパー5でドライバーの飛距離を生かし2つのバーディーで巻き返し「後半スコアがいいから、良くなったんじゃないかな」。第2日へ向け「特に直したいところはないので、いいスコアで回れるように頑張ります」と話していた。