日本クァードが歴史をつくった。2日がかり、深夜午前2時1分に終了した3位決定戦で、菅野浩二(40=リクルート)、諸石光照(54=EY Japan)組が英国ペアを7-5、3-6、7-5の3時間を超える激戦で破り銅メダルを獲得。04年アテネ大会から始まったクァード(四肢まひ)クラスで、日本に初めてメダルをもたらした。菅野が「長い長い1日だった。でもうれしい」と言うと、12年ロンドン大会からパラリンピック3大会目となった諸石は「9年、長かった。本当にメダルがほしかった」と喜んだ。

日本ペアは、セットを分け合った最終セット。4オールから、常に先行し、英国ペアにプレッシャーをかけ続けた。菅野より障害が重い諸石は、ラケットのグリップをテープで右手に巻き付け、相手のショットを緩いロブでしのぎ、直線的な速球で仕留めた。菅野は、その諸石を必死でカバーした。

04年アテネ大会で始まったクァードは、過去、12年ロンドン大会で、諸石、川野翔太のダブルスが4位になったのが日本勢の最高成績。今大会は、それを上回り、初のメダルに導いた。