攻めあぐねていた戸郷をつかまえた。6回に1点を返し、3-1と2点ビハインドの7回1死満塁の好機で大山悠輔内野手(26)。初球のスライダーを迷いなく振り切った。三塁手が飛びつくも、打球はその横を抜けていき、走者2者が生還し同点に追いついた。

「みんなが必死につないでくれてできたチャンスだったので、初球から思い切って振っていく気持ちで打席に入りました。自分の仕事ができて良かったです」

5回まで戸郷を相手に走者を1人も出せずに苦しんでいたが、マウンドから引きずりおろした。

なおも1死二、三塁で代打ジェリー・サンズ外野手(33)が申告敬遠で満塁に。続く代打の原口文仁捕手(29)は捕邪飛に倒れたが、中野拓夢内野手(25)が値千金の勝ち越し3点適時打を放った。フルカウントから高めに浮いた変化球をシャープに振り抜き、高く上がった打球は右翼フェンスに直撃した。打球が転々とする間に走者全員がホームを踏んだ。大きな価値のある三塁打に中野は三塁上で右手を突き上げた。