◆東京五輪 体操男子種目別鉄棒(3日・有明体操競技場)
体操男子種目別鉄棒で橋本大輝(順大)が金メダルを獲得した。7番目に演技し15.066点の高得点をたたき出した。
団体の銀、個人総合の金と合わせ、今大会3個目のメダル。体操男子の個人種目で2冠は、日本勢では84年ロス五輪の具志堅幸司(個人総合と種目別つり輪)以来の快挙となる。北園丈琉(徳洲会)は4番目に演技に臨んだが、落下があり6位。12.333点と得点を伸ばせなかった。
子どもの時から選手の動画を見て研究し続けた体操の虫。真夏(8月7日)に生まれたことから「大きく輝く」と思いを込めて名付けられた19歳が、大舞台でまたも輝きを放った。
インタビューでは「今日は種目別の鉄棒に専念しての試合で、スペシャリストが集まる中で、いつも通りを出すのは難しい中で今日も多くの選手が落下する中、自分はいつも通りを出すだけの結果になってしまった。けど、その結果今日出し切れてメダルを獲得できたのは大きい。最後着地できてよかった。最後は着地勝負になると思っていた。止めたくて、気持ちを引き締めて止まってほんとによかった」と振り返った。
そして「いつも通りを出すために準備してきて、今回それがうまくいって、この舞台でミス無くできたってことは大きい。今大会を通じて成長したな。追われる立場だが、世界チャンピオンとして譲らず、気持ちもおごらず、自分の理想の演技をつきつめてまた世界一をとりたい」と今後を見据えた。
◆橋本 大輝(はしもと・だいき)2001年8月7日、千葉・成田市生まれ。19歳。▼経歴 兄2人の影響で、年長から佐原ジュニア体操クラブに入る。市船橋高―順大。▼練習の虫 小、中学時代は試合のあとも夕方から体育館に行って夜9時頃まで練習していた。▼サイズ 166センチ、57キロ。
橋本大輝、体操男子種目別鉄棒で金メダル獲得 84年ロス五輪の具志堅幸司以来の個人2冠 - スポーツ報知
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