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Tuesday, August 3, 2021

61年ぶりメダル確定のボクシング男子フライ級・田中亮明、酸欠起こす激闘に「心臓破裂しそうだった」 - スポーツ報知

◆東京五輪 ボクシング(3日、両国国技館)

 男子フライ級の準々決勝が行われ、田中亮明(中京高教諭)が、リオ五輪ライトフライ級銀メダルのリバス・マルティネス(コロンビア)に4―1で勝利し、5日の準決勝に進出した。3位決定戦がないため、銅メダル以上が確定した。運命を左右する勝者のアナウンスが流れると、田中はマルティネスとほぼ同時に精魂尽き果てたように両膝をついて崩れ落ちた。判定は田中の4―1。1ラウンド(回)の劣勢からひっくり返す逆転勝ちを決めた。1回の劣勢から3回に死力を尽くしたファイトで盛り返したが、試合直後は気分が悪くなり、医務室に直行した。

 試合後の会見には予定より1時間以上遅れて表れた田中は「さっきちょっと酸欠で。すみません、ちょっと練習不足で」と笑った。

 3回の最後の最後には倒しに行くど根性。田中は「相手、気持ち強かったっすね。でも僕はもっと気持ち強いんで、そこで負けちゃいけないと思ってましたから」。判定を待っていた際は「あの時、酸欠で。正直、勝ったか負けたかも分からなかったんで、でも、しんどくて、あんまり覚えてないです。ほんとに死ぬかと思いました。酸欠で。心臓が破裂しそうで」と激闘ぶりを振り返った。

 60年ローマ五輪の田辺清以来、61年ぶりにフライ級でのメダルを確定させ「うれしいですね。正直もう、僕の中でメダルは重要なことではあまりないので、ウソに聞こえるかもしれないですけど、ほんと気にしてなくて、どれだけ自分がかっこいい試合ができるかだと思ってる」と田中。

5日の準決勝へ「1試合でも多くたくさん応援してもらっている方に僕の試合を届けたいと思ってるし、無観客になった分、今日はNHKで放送してもらえて、それもすごい自分の中では頑張ろうと思える1つになったので、だからあと出来るなら2試合、全力で戦って、僕のかっこいい姿をみなさんに見てもらいたいと思っています」と意気込んだ。

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