◆ＪＥＲＡセ・リーグ 巨人１０―４広島（１日・東京ドーム）
本来の姿ではなかった。菅野の１８日ぶりの１軍マウンドは２回１／３、３２球で６安打４失点。３回１死から西川にソロを浴び、続く小園の中前安打の後、侍ジャパンの鈴木誠にバックスクリーンへの２ランを浴びたところで交代を告げられた。試合後「チームに迷惑をかけて申し訳ないです。一日でも早く１００％の状態に戻れるように頑張ります」とコメントした。
東京五輪の代表内定選手に選出されてから初の登板。侍ジャパンの建山投手コーチがネット裏で視察していた。初回は１死二塁から小園に中越え二塁打。序盤から本調子ではない様子だった。速球の最速は１４５キロで平均１４２・５キロ。前回白星を挙げた４月２３日の広島戦（東京Ｄ）に最速１５３キロ、平均１４９・１キロで１失点完投したような、好調時の力強さがなかった。
右肘違和感から６月６日に復帰して２試合に登板。再調整のため同１６日に再び登録抹消となった。Ｇ球場ではネットスローなどで投球フォームを連日、試行錯誤しながら日々ベストを尽くしてきた。この日の試合後、宮本投手チーフコーチは「マウンドに行くとバランスも悪いし、いいボールもない。全てに関して体のメカニックを整えないといけない。僕の中では次の登板は難しいと思う」と登録抹消を示唆した。
原監督も「本来の姿にはまだまだ遠い。少し話をする必要はある。キャリアを持っている人ですから。自分のことは自分でかなり理解してくれていると思うので。話をして決めたい」と五輪代表や今後の登板日程について、慎重に検討する考えを示した。（片岡 優帆）
〇…侍ジャパンの建山投手コーチが東京Ｄを訪れ、五輪内定選手の菅野を視察した。３回途中４失点だったが「初戦までの４週間を彼ならうまく活用してくれる。きょうの結果でどうこう、というのは全く何もない」と信頼を口にした。稲葉監督もペイペイＤで取材に応じ「状態が上がるのを待ちたいし、上がると信じている」と話した。侍ジャパンは中川（巨人）の出場辞退を受け、代替選手候補として、左腕の松井、今永に加え、代表入りすれば有力な先発候補になる千賀をリストアップしている。
【巨人】菅野智之に原監督「本来の姿には遠い」宮本コーチが登録抹消示唆、五輪は慎重に検討へ - スポーツ報知
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