2021年04月23日07時03分
政府は22日、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言を発令する4都府県で、プロ野球やJリーグなど大規模イベントは無観客とし、中止は求めない方針を固めた。鉄道の減便も求める。人出の減少を図りつつ、社会・経済活動への影響を最小限としたい考え。政府関係者が明らかにした。
昨春の緊急事態宣言で、政府は大規模イベントの中止を要請。解除後、段階的に制限を緩和したが、今年1月から3月にかけての2回目の宣言では、「最大5000人で収容率50%まで」とする人数上限を設定した。
今回、イベントの開催自体を中止すれば「事業者への影響が甚大」(政府関係者)との懸念がある。今夏の東京五輪・パラリンピック開催をにらみ、関連大会などへの影響を避けたいとの考えもあるとみられる。
イベントの人数上限について、政府内には「5000人」「1000人」「無観客」とする案があった。23日に決定する新型コロナ対策の基本的対処方針に無観客開催の方針を盛り込む考え。
人出の抑制策として、宣言の対象地域で鉄道、地下鉄の運行本数削減を求めることが、政府内で議論されていた。ただ、減便をすれば車内の混雑につながりかねないとの懸念もあり、国土交通省は否定的な姿勢を示していた。
菅政権は、飲食店に力点を置いた従来の対策を転換し、昨春と同様に百貨店やテーマパークなどへの自治体による休業要請も検討している。百貨店に関しては、食品売り場のみ営業を認める案も出ている。
大規模イベント、無観客に 緊急事態、鉄道は減便要請―政府 - 時事通信ニュース
Read More
No comments:
Post a Comment