メダルラッシュが期待される注目競技は24日に予選がスタートする。白血病から復帰した池江璃花子(ルネサンス)も、同日の女子400メートルリレー予選にエントリー。苦難を乗り越え、「1年前では考えられなかった」という舞台に立つ。
昨年8月、約1年7か月ぶりに実戦復帰。その後は体力の回復に合わせて練習量を調整しながら力を戻し、代表選考を兼ねた4月の日本選手権で4冠を達成した。今大会はリレーで最大3種目に出場する。
2020年の7月23日は一人、国立競技場のフィールドに立っていた。開幕1年前イベントで、純白の衣装に身を包み、世界中の人々に語りかけた。
「私もこの大会に出るのが夢でした。もう一度プールに戻りたい。その一心でつらい治療を乗り越えることができました。希望が遠くに輝いているからこそ、どんなにつらくても前を向いて頑張れる」
1年後、世界から、それぞれの困難と戦ってきた選手たちが東京に集結した。池江自身も入院中、主治医にもらった「トンネルには必ず出口がある」という言葉を何度も思い出し、ここまでたどり着いた。「これは自分の運命。リレーで力を発揮し、結果に結びつけられたら」。トンネルの先に待っていたのは、諦めていたはずの大舞台。奇跡のストーリーが再び幕を開ける。(工藤圭太)
男女を通じて全種目で最初に決勝が行われるのが、25日午前の男子400メートル個人メドレー。瀬戸大也(TEAM DAIYA)が、競泳の金メダル第1号に挑む。
ライバルはチェース・ケイリシュ(米)。瀬戸は、リオデジャネイロ五輪銅で今季の自己ベストが4分9秒02。ケイリシュはリオ五輪銀で、今季は4分9秒09と実力差は小さい。ケイリシュは3泳法目の平泳ぎを得意としており、瀬戸が前半で大量リードを奪えるかがポイントになる。
ハイレベルな争いが予想されるのが、同200メートル平泳ぎ。佐藤翔馬(東京SC)と世界記録保持者のアントン・チュプコフ(ロシア・オリンピック委員会=ROC)の一騎打ちの様相だったが、6月にアイザック・スタブルティ―クック(豪)が世界歴代2位の2分6秒28をたたき出した。強敵は多いが、初出場の佐藤は「(相手を)気にせずに、自分に集中してやりたい」と語る。
同200メートル自由形の松元克央(セントラルスポーツ)は、今季の世界ランキング3位で、挑戦者の立場で臨む。同200メートルバタフライの本多
池江璃花子「これは自分の運命、結果に結びつけられたら」…競泳リレーきょうから予選 - 読売新聞
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